日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
便潜血反応陽性を契機に発見され, ESDで切除できなかった早期直腸癌の一例
山本 真司
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キーワード: 便潜血反応, ESD, 線維化
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2015 年 53 巻 1 号 p. 46-51

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抄録
54歳, 男性。自覚症状なし。便潜血検査陽性を指摘されたため当院紹介される。大腸内視鏡検査で, 直腸(RS)に直径35mmの隆起性病変を認めた。生検結果はcarcinoma in adenomaであった。術前診断は粘膜内癌で, ESDは可能であると判断した。しかし, ESDの最中に線維化を認めたため, ESDを断念した。後日, 腹腔鏡下手術にて腫瘍を切除した。病理組織検査結果はAdenocarcinoma, pTis, ly0, v0, pN0(0/13)であった。
線維化症例におけるESDの撤退すべき所見というのは一概に言えないが, 筋層牽引所見を含め剥離すべき層が認識できない場合は無理をするべきではない。
自己の技量と病変の難易度を把握し, 状況に応じて内視鏡治療を中断する判断能力が安全なESDにつながると思われる。
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© 2015 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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