日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
腹部超音波検診の判定基準導入における技師間差の評価
馬場 昭好
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2016 年 54 巻 5 号 p. 634-640

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抄録

腹部超音波検診は広く普及しているが, 担当技師の技量に左右され精度の均一化が難しい。今回我々は日本人間ドック学会の判定基準を導入し, 要精査判定について導入前後での技師の精度における較差の評価を行った。対象は24598例, 導入前(9741例)は技師間の要精査率は1.10%から3.13%と差が見られたが, 導入後(14857例)では要精査率4.41%から5.95%と技師間の差も軽減された。導入前での判定は個々の技師で行っていたため, 判断に迷う場合は差が生じ要精査率に影響を及ぼしていた。導入後では技師の主観的な判断や曖昧な判定が減少し, 要精査率は全体的に上昇, バラつきが軽減されたと考えられた。判定基準の導入により技師の判定が均一化し, 精度の向上が示唆された。その後2014年に日本消化器がん検診学会より腹部超音波検診判定マニュアルが発表され, 現在当健康管理センターでも導入している。新しいマニュアル導入により, さらなる精度の向上を期待したい。

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© 2016 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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