日本消化器がん検診学会雑誌
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経験年数別にみた胃内視鏡検診の検討
満崎 克彦木下 昭雄采田 憲昭工藤 康一藤本 貴久多田 修治須古 博信浦田 譲治
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2006 年 44 巻 3 号 p. 298-305

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抄録

胃内視鏡検診の標準化の問題の一つとして, 生検を含む検診精度も重要な課題と考えられる。今回, 当センターにおける3年間の人間ドックを中心とした胃内視鏡検診の検討ならびに検査医の内視鏡経験年数別にみた検診精度を比較検討した。胃内視鏡検診における癌発見率は0.18%, 早期癌率は89.9%で, X線検査と比較すると発見率, 早期癌率が高い。早期胃癌の半数 (49.2%) は逐年受診で発見されており, 早期発見には逐年受診が重要である。発見胃癌のうち46.4%が, 内視鏡的治療で根治可能でありQOL (quality of life) の向上が期待できる。内視鏡検査医の経験年数が多いほど生検率が小さくなり, 癌発見率および陽性反応的中度が高い。検査における偶発症, 不必要な生検, 生検に伴う合併症の予防さらに癌の見逃しを防ぐという観点から, 内視鏡検診は経験のある内視鏡医が担当することが望ましいと考えられる。

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© 社団法人 日本消化器がん検診学会
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