38 巻 (2004) Supplement1 号 p. 177-180
本稿の筆者は、デザイン系専門学校においてCGクリエータ育成を10年前から担当している。その受講者の殆どが数学物理に関して興味がなく苦手としていた。しかし、3DCGツールを学びながらそれらの苦手な分野を非常に楽しく短時間で学び習得していた。本稿は、その経験に基づき中学・高校でのこれらの科目を楽しく学ぶきっかけになるのではないかと考え、3DCGツールを用いる補助的なコンピュータ実習授業を提案するものである。昨今、「理数系離れ」、「理数系の学力低下」が激しいことが社会問題になりつつあるが、3DCGツールの使用は学ぶためのモチベーションアップになると期待できると考える。また、高校での数学の授業時間の減少や文系だけでなく理工系入試での数学を廃止の傾向が増えたため、大学における専門教育での数学知識の不足も問題とされている。3DCGツールを使用した授業は、それを補うべく大学教育にも対応できる可能性もある。本稿では3DCGを用いた幾つかの課題例を提案する。