39 巻 (2005) Supplement1 号 p. 103-108
多面体どうしの相貫は, 図学における重要課題でありながら, 多くの学生が困難を感ずる課題である.その困難は, 相貫点を連結する過程にあり, 授業において連結手順が明確に教えられていないことから生じているものと考えられる.そこで, 相貫点を連結する新たな手順を考案した.この連結法は, 二つの多面体の相貫線がそれぞれの多面体の構成面どうしの交線の集合であることに着目したもので, 相貫点が所属する双方の立体の構成面のリストを作成しておき, このリストを用いて構成面と構成面の交線として相貫線を求めるものである.従来から提案されている相貫点連結アルゴリズムに比べて, 簡単かつ明快であり, また, イメージを利用することなく連結できるので, イメージを作りにくい学生にとっても利用可能なものと思われる.この新連結法を採用した授業を行い, 期末試験の結果を分析したところ, 新連結法に依れば, 多くの学生が相貫点を正しく連結できることがわかった.