図学研究
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中学校技術科における3次元CADを使った設計教育の可能性
藤田 眞一
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キーワード: 4つの学習形態
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2008 年 42 巻 2 号 p. 3-8

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抄録

本論文では, 中学校技術科における設計教育の現状を把握し, 今後の中学校技術科における3次元CADを使った設計教育の可能性を探った.日本と韓国, 台湾, 香港, シンガポール, イギリスの教科書を比較し, 調査した全ての国 (地域) において, 「図面に表す」学習内容として, 「等角図」, 「第三角法による正投影図」, 「CAD」が取扱われていることがわかった.また, 3次元CADのPro/DSKTOPを使った「CAD作品コンテスト」の応募作品から「4つの学習形態」があることがわかった。技術科の授業において一般的な, 「形状モデルを作成してから製作する学習形態」以外に, 「イメージから形状モデルを作成する学習形態」や「既存の2次元図面から形状モデルを作成する学習形態」, 「製作した作品から形状モデルを作成する学習形態」があることが明らかになった.

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