図学研究
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クラフトマンによる構成的透視図法
奈尾 信英
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キーワード: 図学史, 16世紀, 透視図法
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2008 年 42 巻 Supplement1 号 p. 191-196

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抄録

15世紀のイタリアで, 芸術家や建築家により用いられた透視図法は, その後, 南ドイツを中心として職人たちに用いられるようになった.その代表的な人物がデューラーである.また, 版画家で地図製作者のヒルシュフォーゲルや金細工師のレンカー, シュトーア, ヤムニッツァーらも, ニュルンベルクを中心に活躍しデザインブックを残している.そこで本研究では, クラフトマンたちのデザインブックを対象に, 16世紀前半に南ドイツのクラフトマンたちが用いた表現方法について考察する.その結果, クラフトマンたちは, ロドラーが示した空間を描く透視図法と多面体の作図法を組み合わせて用いていたと考えられる.その透視図法は構成的透視図法と呼べる作図法である.

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