日本医療・病院管理学会誌
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研究論文
離床センサーを使用している一般病床の入院患者に対し看護師が行っている転倒予防ケア実施の実態と関連要因
田原 裕希恵綿貫 成明濱本 洋子
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2019 年 56 巻 1 号 p. 7-15

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抄録

【目的】 離床センサーを使用している入院患者に看護師が行っている転倒予防ケアの実態と,転倒予防ケアの実施の関連要因を明らかにする。
【方法】 全国の一般病院の看護師を対象に,無記名自記式調査票を用いた郵送調査を行った。調査票では回答者の背景,離床センサーの使用状況や離床センサーを使用している患者への転倒予防ケアの実施度を調査した。本研究は国立国際医療研究センター倫理委員会の承認を得て実施した。
【結果・考察】 1,304部の有効回答の調査票が回収された。多くの看護師が離床センサーを使用している患者に対し様々な転倒予防ケアを行っていたが,ケアの種類により実施の程度は異なっていた。また,転倒予防対策マニュアルに離床センサー開始・終了基準の記載があること,看護師が転倒転落予防研修を受講することで転倒予防ケアがさらに行われる可能性が示された。

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© 2019 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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