2020 年 57 巻 3 号 p. 84-94
本研究は,療養病床で働く介護職から見た,管理者が看護職と介護職との協働関係を築くために備えるべき能力を測定する尺度である「看護職と介護職の協働関係構築のための看護管理者の能力測定尺度試作版(介護職評価用)」を開発することを目的としている。まず予備調査,測定概念を明確化し,仮尺度の質問項目を作成した。次に平均値と標準偏差及びI-T相関を経て確定した34項目の「看護職と介護職の協働関係構築のための看護管理者の能力測定尺度試作版(介護職評価用)」の開発について,介護職508名から回答が得られ,因子分析,安定性分析・内部信頼性分析,関連尺度との基準的妥当性分析を行った。その結果,尺度全体及び「コンフリクトマネジメント」,「病棟内コミュニケーション」,「信頼の醸成」,「専門性への理解」,「目標共有の取組み」という5つの下位尺度が構成概念妥当性,信頼性,妥当性及び時間的安定性を有することを確認した。