【目的】東北地方に勤務する歯科衛生士を対象に,現在の職場における就業継続意向に影響を与える要因を明らかにし,離職防止および人材定着に資する実務的示唆を得ることを目的とした。
【方法】東北6県の歯科診療所および病院勤務の歯科衛生士を対象に無記名オンライン調査を実施し,152名の有効回答を分析対象とした。就業継続意向を従属変数とし,業務満足度および職場環境要因を独立変数とした二項ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】歯科保健指導の満足度,歯科医師との人間関係,患者とのコミュニケーション,労働時間の評価,職場の安全性が就業継続意向と有意に正の関連を示した。
【結論】専門性を発揮できる業務機会と安全で良好な職場環境の整備が,歯科衛生士の就業継続を支える重要な要因であることを統計的に示した。本知見は離職防止策の立案や職域拡大の議論に実践的示唆を提供する。