民族衛生
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味畳閾値の測定方法に就て
三村 信之
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1949 年 16 巻 4 号 p. 105-112,A12

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抄録

1)閾値を定義し判断閾と知覚閾とを定めた.
2)閾値決定の手段として採点積分法は一つの有力な手段と云ふことが出來る.之に依て從來明かにし得なかつた閾値前後の状況を明かにし,且一層正確な値を見出し得たものと思う.その他に「3本試しの」方法を工夫し,また逐次檢査單純申告法を適用してそれぞれ利用し得べき閾値測定法であることを示し,且それらの意義を批判した.
3)訓練された被檢者各10例に就て3つの方法に依り求めた閾値は殆ど一致せる値を得た而して未訓練者に比較的簡單に実施し得て誤謬が少く,且確実にその閾値を求め得られる方法として採点積分法が最も適したものと思ふ.

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© 日本民族衛生学会
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