民族衛生
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チャールズ・ダーウィンと丸山教授のα-インデックスと △-曲線
飯淵 康雄
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1990 年 56 巻 6 号 p. 258-291

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抄録

 J.Grauntは17世紀に世界で初めて年齢別死亡・生残表の数字を提供した.これを初めてグラフ化した人が丸山博教授だった。又,同教授は第2次大戦前に,B・ピシャー氏の乳児死亡研究より早く,ほぼ同じ思考方法で,α-lndexや△-Curveを創造した.本研究では,これらの研究内容にひそめられた「累加死亡数」という累積的効果の実際的・学問的意味をC.Darwinの著作の中に求め,それらの学問的意味をJ.Grauntや丸山博氏の独創的研究に導入することにより,丸山教授の研究成果が今日でも有効に活用できることを実証した.

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