夏期のNFT養液冷却栽培システムにおける, 連続および間欠給液時の根圏部温度特性と消費電力について検討し, 以下の結果を得た.
1) 間欠給液のサイクルの違いによる栽培ベッドの流れ方向の根圏部温度変動を実験的に示した.
2) Schumann理論をルートマットに適用することにより, 流れ方向の根圏部温度の予測が可能となった.
3) 根圏部冷却の応答速度を時定数で表し, 生育ステージとの関係を示した.
4) 養液冷却の冷凍機の消費電力量は温室内積算温度に比例し, 間欠給液時の給液停止時間が長いほど, 電力量を低減できることを示した.