大阪市立大学大学院文学研究科
2004 年 14 巻 2 号 p. 1-8
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社会科学たる社会学がもたらそうとする知識は客観的な事実判断である。一方、倫理学は規範的判断がいかにして正当化しうるのかを考察するが、ある具体的な規範的判断を正当化する根拠の中には、社会学を含む客観科学が提供する事実判断が必ず含まれるので、倫理学は客観科学の成果に常に注目していなければならない。だが、具体的な規範的判断を下す主体は私たち一人一人にほかならず、学問はその手助けをするだけである。
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