三重県立看護大学
2014 年 25 巻 1 号 p. 10-16
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本稿の目的は、保健医療分野においてなされてきたエスノメソドロジー研究の意義を評価する視点を設定することにある。この目的のもと本稿は、医学的診断とその社会的帰結をめぐる問題を念頭におきながら、イアン・ハッキングとマイケル・リンチとの間で交わされてきた議論を検討する。これを通じ、診断と病者の存在を考えるにあたり、診断概念の使用を形づくる具体的状況の解明が必要となることが示唆されることになる。
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