2016 年 26 巻 2 号 p. 1-8
在宅人工呼吸療法は、人工呼吸器という医療機関が使う機械を用いて在宅療養を行う、というものである。人工呼吸器とは院内でも高度医療機器にあたり、他の在宅療養で扱われる機械より難易度が高い。人工呼吸器のトラブルは機械によるものであれ取り扱いによるものであれ命に関わるケースも多い。当然、本人、家族、在宅のスタッフも在宅人工呼吸療法について熟知しなければならないが、知名度も高くなく、情報が少ないことは否めない。病院内と在宅療養の違い、在宅人工呼吸療法における問題点などを理解できれば、今後の在宅療養が発展し、利用者の満足度を上げることにつながると思う。