抄録
第二全球土壌水分プロジェクト(Second Global Soil Wetness Project: GSWP2)は高精度の気象データと世界最先端の陸面過程モデルを利用して陸面状態量(土壌水分、積雪被覆)や陸面フラックス(蒸発量、流出量)のグローバルデータ構築を目指す国際プロジェクトである(Dirmeyer et al. 2002)。このGSWP2の枠組みを利用し、全球日単位の流出グリッドデータを構築することを目的とする。現在GSWP2には世界の15の気象研究機関が参加し、それぞれが出力データを提出している。しかし全く同じ入力データが与えられたにも関わらず、出力データには大きなばらつきがあった。また入力データ(気象データ)にも誤差やバイアスが含まれていることが明らかにされてきた(Tanaka et al., 2005)。そこで感度実験の結果を利用することで気象データの誤差やバイアスの影響を除去しながら各モデルの流出量の特徴を明らかにし、その知見をもとに15の出力データの最適な組み合わせを見出し、流出グリッドデータを構築する。