抄録
気候変動時における降雨-流出イベントが長期的にどのように変化しているのかについて検討した。降雨-流出イベントの長期変化特性は、気温上昇に代表される気候変動、人間活動による社会構造の変化、そして、ダム建設や河川工事に代表される公共事業による社会資本の改変の影響を受ける為、水の循環系の基本単位である流域規模で評価することとした。
本研究では、1962年から2002年までの40年間の降雨-流出イベントに着目し、対象期間内の各イベントにおける降雨量と河川流量の関係を整理し長期変化傾向を示した。
重信川流域を対象として、MLIT(国土交通省四国地方整備局・松山河川国道事務所)の降雨量および河川流量データを用いて解析した結果、1980年代以降、小規模の降雨イベント時における河川流量の減少傾向や出水日数の減少傾向が示された。