水文・水資源学会研究発表会要旨集
第22回(2009年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 40
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水文統計・PUB (8月21日10:40~11:55)
Multifractalモデルによる降雨生成に関する基礎的研究-時空間モデルパラメータの同定‐
*葛葉 泰久
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抄録
本研究では,LovejoyとSchertzerら(例えばLovejoy and Schertzer , 2007など)によって開発されてきたmultifractal model(モデル化の手法としては“連続型カスケードモデル”と呼ばれる.また,3つ程度に限定されたパラメータだけでモデル化されているので,“universal model”と呼ぶこともある)を用いて,降水量の時空間分布をモデル化する手法を検討してきた.モデルを用いる場面としては,メソスケール気象モデルの(降水量)アウトプットをダウンスケールする場面,治水計画において,対象降雨を生起させる場面,等を想定している.昨年度までは,時間分布を考慮せず,降水量の2次元的な分布が,この連続型カスケードモデルで再現可能かどうかについて検討してきた.本稿では,空間分布(2次元分布)に加え,時間分布を考慮した場合に,このモデルを用いて,降水量の2+1次元的な分布を生成する手法について検討した結果を報告する.
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© 2009 水文・水資源学会
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