抄録
本研究では、世界水資源アセスメントへの応用を目的とした全球氷河モデル(HYOGA)の開発を行った。HYOGAは陸面モデルなどと結合が用意な全球0.5度グリッドの構造で、鉛直解像度は50mであり、日単位の時間ステップで計算を行う。
HYOGAは過去の氷河質量収支の気候値(長期平均値)のみにあうようにキャリブレーションしているが、1948年から2006年までの59年のシミュレーションにおける氷河の質量収支の年々変動も定性的に再現できていることが判明した。領域平均した氷河の質量収支は、南アメリカを除く全ての地域で1990年代に急激な負の変動傾向を示しており、また、全球の氷河質量収支は全てのシミュレーション期間で負の値(氷河の減少)を示していた。