抄録
現在世界には多くの大規模貯水池が存在しており,我々がこれらの放流量をいくつかの目的のもとで制御することで,河川の流況や流域の水資源管理に大きな影響を与えている. すなわち,現在及び将来の水資源量を評価し,流域スケールでの水資源計画を進める上では,これらの影響を正確に再現することが重要な課題となる. 本研究では,流出モデルの中で貯水池放流量を正確に表現できる操作モデルを構築することを目的とし,流入量時系列データを用いた偏差回帰式による貯水池モデルを提案し,いくつかの大規模貯水池を例としてその有効性を確認した.そして,回帰式の決定に用いる期間の取り方について考察を加え,今後の課題を示した.