水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2017年度研究発表会
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【流出・水文統計】9月21日(木)9:00~10:30
2016年北海道豪雨を対象とした降雨分布が与える河川流量の不確実性
*小林 彩佳柴田 幸之介*Nguyen-Le Dzung山田 朋人
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p. 39-

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抄録

2016年8月の約2週間に4度の台風による豪雨で,北海道内では年降水量に匹敵する降雨量を記録し,河川氾濫や土砂災害等の甚大な災害が発生した.台風10号の大雨により, 南富良野町では堤防決壊及び河川氾濫が発生した. 本研究では, 南富良野町を含む空知川上流部に位置する金山ダムを対象流域とし,台風10号時の降雨流出特性を述べる.

 河川整備計画や防災対策は主に地上雨量観測値を用いて行われている.雨量計とは,地上に到達した雨滴を直径20cmの転倒マスで計測するものである.北海道の一級水系流域においては114km2に1つある計算となる.しかし,豪雨をもたらす積乱雲の空間スケールが数kmであり,山間部は地形による降雨強度の時空間的なばらつきが大きい特徴を有することを考慮すると,雨量計の存在する位置により総降雨量の観測値にばらつきが生じる. 一方, レーダー雨量計は面的かつ高解像度での観測が可能だが,間接的に降水強度を推定していることなどにより, 精度限界が存在する.これら2つの観測手法を組み合わせた解析雨量が存在する.解析雨量はレーダーで観測した面的なデータを,地上雨量との比較で補正したものである.本研究で用いる降雨データは,国交省C-band,気象庁C-band,地上雨量計(アメダス及び国土交通省保有のもの)及び解析雨量である.

本研究は,降雨観測位置による不確実性について検討し,それらが対象流域に与える不確実性を定量化,さらには気象モデルによる2日前からの気象予測結果と比較, 検討をした.

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© 2017 水文・水資源学会
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