水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2017年度研究発表会
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【河川・湖沼・地下水】9月21日(木)10:40~12:10
日本の一級水系における計画降雨継続時間の妥当性に関する検証
竹島 滉*芳村 圭
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p. 40-

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抄録

土壌が湿潤状態にある時、ピーク流量に寄与するのは洪水到達時間内の降雨となるが、日本の河川においてその時間は概して短く、それに比して計画降雨継続時間が過剰に長い場合が多い。本研究ではこの点について定量的な調査に基づいて問題提起を行う。
まず、日本の一級水系の流量観測所の上流域について、洪水到達時間を網羅的に調査し、洪水到達時間と地形特性との基本的な関係を検証した。その結果平均洪水到達時間は流路長によっておおよそ表現できることが明らかになった。次に各流域の平均洪水到達時間とその水系の計画降雨継続時間を比較検証し、その結果およそ9割の流域で計画が2倍以上の長さとなっていることが分かった。

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