水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会2018年度研究発表会
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【気候変動・地球環境】
陸面過程モデルを用いた参照データ作成に基づくGCM流出発生量のバイアス補正に関する研究
*水島 悠輔萬 和明田中 智大Kim Sunmin市川 温立川 康人
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p. 104-

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抄録

気候変動による自然災害の影響評価には一般的にGCMが用いられるが、その出力にはバイアスが存在する。気候予測の信頼性を高めるためにはGCM出力に対してバイアス補正することが有効であるが、流出発生量には観測値が事実上存在しない。そこで、APHRO_JP降水データとJRA-55長期再解析データ等の気象データを陸面過程モデルSiBUCの入力値として流出発生量の参照データを作成した。この参照データを用いて、Quantile-Quantile Mapping(QQM)法によってGCM流出発生量のバイアス補正を行った。さらに、流出発生量を河川流量に変換しその補正精度を評価した。参照データ作成によるバイアス補正は河川流量推定において有効であり、さらに、流出発生量に対して閾値を設けたグループ別QQM法を適用することによってさらに精度の高いバイアス補正を行うことができた。

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© 2018 水文・水資源学会
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