日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
Bi-CR法への準最小残差アプローチの適用について(理論,行列・固有値問題の解法とその応用,<特集>平成19年研究部連合発表会)
南 さつき曽我部 知広杉原 正顯張 紹良
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2007 年 17 巻 3 号 p. 301-317

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抄録
非対称線形方程式のためのクリロフ部分空間法としてBi-CG法がよく知られているが,Bi-CG法は収束過程で残差ノルムが激しく振動するため,FreundとNachtigalにより収束を滑らかにしたQMR法が提案されている.一方,近年曽我部らによってBi-CR法が提案され,その有効性が示された.そこで本論文ではQMR法で用いられる準最小残差アプローチをBi-CR法に適用して新たな解法を構築し,数値実験の結果を報告する.
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© 2007 一般社団法人 日本応用数理学会
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