日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
出口での衝突と方向転換が流動係数に及ぼす影響と障害物の効果について(応用,応用可積分系,<特集>平成21年研究部会連合発表会)
柳澤 大地木村 紋子友枝 明保西 遼佑須摩 悠史大塚 一路西成 活裕
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2009 年 19 巻 3 号 p. 279-292

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抄録
本研究では,群集の居室からの退出過程で重要な現象である「複数人の同時衝突」と「出口手前での方向転換」の効果をフロアフィールドモデルに導入し,そのモデルの妥当性を実験により検証した.さらに我々は障害物を出口前に置くと流動係数が大きくなることを実験により発見した.本論文のモデルを用いることで,この現象は障害物で人の自由な動きが制限され,大人数での衝突頻度が減少することが原因であることが分かった.
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© 2009 一般社団法人 日本応用数理学会
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