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日本集中治療医学会雑誌
Vol. 14 (2007) No. 4 P 585-592

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http://doi.org/10.3918/jsicm.14.585

原著

【目的】呼吸不全に対する非侵襲的陽圧換気 (noninvasive positive pressure ventilation, NPPV) の使用が広まっている。心臓血管外科術後の急性呼吸障害に対しNPPVを施行した症例を調査し, NPPVの理由と効果を検討した。【方法】抜管後に急性呼吸障害を生じNPPVを実施した患者53例を, 再挿管を要しなかった成功群と, 再挿管を要した失敗群に分け, 患者背景, 術中情報, NPPV設定, NPPV開始前後の呼吸・循環動態を比較した。【結果】成功群30例, 失敗群23例であった。失敗群では術中出血量および輸血量が多く, 人工呼吸期間が長かった。成功群ではNPPV開始後早期に呼吸数とPaCO2が低下しPaO2が上昇したが, 失敗群では呼吸数とPaCO2の減少は軽度であった。また成功群では, NPPV開始後心拍数が減少し混合静脈血酸素飽和度が上昇したが, 失敗群では変化しなかった。ICU死亡はなく, 失敗群の3例が入院中に死亡した。【結論】心臓血管外科術後に発生した急性呼吸障害にNPPVは有用であった。成功群では早期に呼吸・循環動態が改善した。

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