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日本集中治療医学会雑誌
Vol. 15 (2008) No. 3 P 307-312

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http://doi.org/10.3918/jsicm.15.307

原著

【目的】心臓血管外科術後の患者においてICUでの予後が改善しているか,どの要因が関連しているかを調べるために,国立循環器病センターICUに入室した患者の予後の推移を検討した。【方法】1997~2006年の10年間にICUに入室した10,086例のうち,ICU内で死亡した337例を対象とした。後方視的に医療記録を調査し,死亡率,一次的死因の推移について検討した。【結果】死亡率は1997年の5.2%から減少し続け,2004年に1.8%と最低となった。この年,ICU専従医の勤務体制が最も充実していた。死因は心不全(35%),手術関連(28%),感染症(15%),消化管合併症(10%),中枢神経合併症(7%),呼吸不全(4%)であった。心不全,手術関連,中枢神経合併症,呼吸不全による死亡率は減少傾向にあったが,感染症,消化管合併症による死亡率は有意には減少しなかった。【結論】心臓血管外科術後の予後は改善しているが,感染症,消化管合併症に対する対策が必要である。

Copyright © 2008 日本集中治療医学会

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