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日本集中治療医学会雑誌
Vol. 17 (2010) No. 3 P 303-308

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http://doi.org/10.3918/jsicm.17.303

症例報告

症例は,結核症の既往のない53歳男性。意識障害で救急搬送され,発熱と項部硬直より髄膜炎を疑われ,入院となった。髄液はリンパ球優位の細胞数393μl−1と増加を認め,非細菌性髄膜炎と考えられた。髄液塗抹陰性,結核菌single step polymerase chain reaction(PCR)陰性であり,確定診断がつかないまま,徐々に意識障害の進行を認め,第9病日に気道管理が必要となり,ICUへ入室した。髄液所見,脳底槽に強いくも膜炎,両側大脳基底核の脳梗塞など,臨床的に結核性髄膜炎が強く疑われたため,第10病日より抗結核薬及びステロイド投与を開始した。一方で診断のため,末梢血のQuantiFERON® TB-2G(以下QFT-2G),髄液のQFT-2G,髄液のnested PCR検査を依頼した。第15病日に髄液のQFT-2Gが陽性となり,第51病日にMycobacterium tuberculosisが培養され,確定診断に至った。髄液のQFT-2G検査は,結核性髄膜炎の早期診断に有用と思われる。

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