日本集中治療医学会雑誌
Online ISSN : 1882-966X
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原著
外傷患者の長期的なQOLに影響する因子は何か?
田村 暢一朗岡本 洋史中西 美鈴加藤 由美
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2018 年 25 巻 6 号 p. 431-436

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抄録

【目的】本研究の目的は,外傷後のQOLの経時的変化を調査し,それに影響を与える因子を明らかにすることである。【方法】2013年9月から2015年9月までに当院に入院した外傷患者を対象とし,SF-36スコアの推移を1年間フォローアップした。プライマリアウトカムを退院後1年間のSF-36の身体機能スコアと心の健康スコアとし,それに影響を与える因子をlinear mixed-effects modelを用いて検討した。【結果】対象患者は129人であった。下肢外傷,譫妄,同居家族ありが身体機能スコアを,既婚が心の健康スコアを低下させていた。Injury severity score(ISS),手術の有無は影響を及ぼさなかった。【結論】受傷12ヵ月経過しても健康関連QOLは国民標準値に至らなかった。社会背景や受傷部位が長期的なQOLに強く影響を及ぼしていた。

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© 2018 日本集中治療医学会
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