日本集中治療医学会雑誌
Online ISSN : 1882-966X
Print ISSN : 1340-7988
高度肝機能障害を合併した急性劇症型心筋炎の1症例
横田 喜美夫角南 浩史藤井 智子鳥海 岳左利 厚生
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10 巻 (2003) 1 号 p. 39-42

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抄録

患者(43歳男性)は前医で完全房室ブロックに陥り一時心室ペーシング作働下に本院へ搬送された。心エコー図では左室駆出分画は0.28で,カテコラミン投与下で心係数は2.0l・min-1・m-2であった。血液生化学検査では,ALT9,350IU・l-1,動脈血中ケトン体比0.61,ヘパプラスチンテスト27%と高度肝機能障害を認めた。入院12時間後心係数が1.7l・min-1・m-2へ低下したので経皮的心肺補助法と大動脈内バルーンパンピング法を導入した。ICU入室後気管挿管し,持続血液濾過透析と4回の血漿交換を行った。第5病日経皮的心肺補助法を中止し,第7病日大動脈内バルーンパンピング法を中止後抜管し,患者は3ヵ月後に退院した。臨床所見と心筋生検所見から急性劇症型心筋炎と確定診断した。肝虚血が高度機能肝障害の原因であると推測する。肝機能が障害された急性劇症型心筋炎患者では経皮的心肺補助法を中心とした各種の臓器機能補助装置を早期に導入することが救命に重要である。

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  • 「日本版敗血症診療ガイドライン2016」訂正について     2017年2月に発行した「日本版敗血症診療ガイドライン2016」中の「CQ5-6:抗菌薬はプロカルシトニンを指標に中止してよいか?」につきまして,「推奨:敗血症,敗血症性ショックにおける抗菌薬治療で,PCT 値を指標に抗菌薬の中止を行わないことを弱く推奨する(2B)。」(同意率78.9%)としておりました。 しかし,本ガイドライン発行後に新たにRCT1件*を追加してメタアナリシスを行ったところ,28日死亡率が有意に改善し,抗菌薬投与日数も有意に短縮するという結果となりました。 この結果を本邦の臨床現場に適用できるかも含めて委員会内で議論し投票を行った結果,「推奨:敗血症において,PCT を利用した抗菌薬の中止を行うことを弱く推奨する(2B)。」(同意率78.9%)に変更いたします。詳細は,日本集中治療医学会ホームページhttp://www.jsicm.org/news-detail.html?id=168にて公開中の修正版 S53頁,S54頁,S61頁,S62頁 をご参照いただきますよう,お願い申し上げます。*de Jong E, van Oers JA, Beishuizen A, et al. Efficacy and safety of procalcitonin guidance in reducing the duration of antibiotic treatment in critically ill patients: a randomised, controlled, openlabel trial. Lancet Infect Dis 2016;16:819-27.                2017年9月7日 日本集中治療医学会・日本救急医学会合同日本版敗血症診療ガイドライン2016作成特別委員会委員長:西田 修副委員長:小倉 裕司担当理事:織田 成人(日本集中治療医学会)担当理事:田中 裕(日本救急医学会)
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