日本集中治療医学会雑誌
Online ISSN : 1882-966X
Print ISSN : 1340-7988
ウサギ急性肺傷害における部分的液体換気による酸素化能改善度とパーフルブロン分布の関係
磁気共鳴画像による研究
槇田 浩史内田 篤治郎中沢 弘一石川 晴士天羽 敬祐
著者情報
ジャーナル フリー

6 巻 (1999) 1 号 p. 15-20

詳細
PDFをダウンロード (2630K) 発行機関連絡先
抄録

ウサギ(6羽)のオレイン酸肺水腫モデルに対して,パーフルブロン(perfluorooctyl bromide, PFOB)による部分的液体換気(partial liquid ventilation, PLV)を施行し,動脈血酸素分圧(PaO2)の変化とPFOBの肺内分布を調べた。PFOBの肺内分布は,死後に1H-MRI (magnetic resonance imaging)と19F-MRIで調べた。気管切開後FIO2=1.0で調節呼吸を行い,肺水腫作成後にPFOB 15ml・kg-1を分割して気管内投与し,以後30分ごとに動脈血液ガスを測定した。PaO2は66±23mmHg(平均±SD)から,PLV開始30分後には159±91mmHgに改善し,その後徐々に低下した。PFOBは肺の54±29%を占め,下側肺から上方に広がるような分布であった。酸素化能の改善度とPFOBの分布割合には有意な相関は見られなかった(r2=0.60,P>0.05)。

著者関連情報
© 日本集中治療医学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
ジャーナルのニュースとお知らせ
  • 「日本版敗血症診療ガイドライン2016」訂正について     2017年2月に発行した「日本版敗血症診療ガイドライン2016」中の「CQ5-6:抗菌薬はプロカルシトニンを指標に中止してよいか?」につきまして,「推奨:敗血症,敗血症性ショックにおける抗菌薬治療で,PCT 値を指標に抗菌薬の中止を行わないことを弱く推奨する(2B)。」(同意率78.9%)としておりました。 しかし,本ガイドライン発行後に新たにRCT1件*を追加してメタアナリシスを行ったところ,28日死亡率が有意に改善し,抗菌薬投与日数も有意に短縮するという結果となりました。 この結果を本邦の臨床現場に適用できるかも含めて委員会内で議論し投票を行った結果,「推奨:敗血症において,PCT を利用した抗菌薬の中止を行うことを弱く推奨する(2B)。」(同意率78.9%)に変更いたします。詳細は,日本集中治療医学会ホームページhttp://www.jsicm.org/news-detail.html?id=168にて公開中の修正版 S53頁,S54頁,S61頁,S62頁 をご参照いただきますよう,お願い申し上げます。*de Jong E, van Oers JA, Beishuizen A, et al. Efficacy and safety of procalcitonin guidance in reducing the duration of antibiotic treatment in critically ill patients: a randomised, controlled, openlabel trial. Lancet Infect Dis 2016;16:819-27.                2017年9月7日 日本集中治療医学会・日本救急医学会合同日本版敗血症診療ガイドライン2016作成特別委員会委員長:西田 修副委員長:小倉 裕司担当理事:織田 成人(日本集中治療医学会)担当理事:田中 裕(日本救急医学会)
feedback
Top