6 巻 (1999) 1 号 p. 15-20
ウサギ(6羽)のオレイン酸肺水腫モデルに対して,パーフルブロン(perfluorooctyl bromide, PFOB)による部分的液体換気(partial liquid ventilation, PLV)を施行し,動脈血酸素分圧(PaO2)の変化とPFOBの肺内分布を調べた。PFOBの肺内分布は,死後に1H-MRI (magnetic resonance imaging)と19F-MRIで調べた。気管切開後FIO2=1.0で調節呼吸を行い,肺水腫作成後にPFOB 15ml・kg-1を分割して気管内投与し,以後30分ごとに動脈血液ガスを測定した。PaO2は66±23mmHg(平均±SD)から,PLV開始30分後には159±91mmHgに改善し,その後徐々に低下した。PFOBは肺の54±29%を占め,下側肺から上方に広がるような分布であった。酸素化能の改善度とPFOBの分布割合には有意な相関は見られなかった(r2=0.60,P>0.05)。