本研究では、「真のスマホ・ネイティブ世代」にあたる乳幼児・児童(0歳~12歳)のメディア利用動向を明らかにする目的で定量・定性調査を行った。研究の背景には、幼少期や多感な時期におけるメディア体験は、成長した後のメディア利用行動に少なからぬ影響を及ぼし、その世代を特徴づけうるという問題意識がある。子どもたちは幼少よりスマートフォンで YouTube などを視聴し、デジタル由来の UI にも馴染んでいる。テレビ受像機の利用率は高いが、テレビはテレビ番組視聴という従来の用途に加え、ネット動画視聴のためのモニター的な使われ方もしている。映像メディア接触においては、テレビ番組のリアルタイム視聴と YouTube/YouTube Kids 視聴が二強である。スマートフォンやテレビの利用時間量、テレビでのネット動画視聴に影響を及ぼす要因として母親のメディア利用行動がある。子どものメディア利用動向を理解するためには親世代の理解も欠かせない。