農業農村工学会論文集
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研究論文
砂充填カラム内でのカオリナイト粒子の捕捉挙動に対するフミン酸吸着の影響
白鳥 克哉山下 祐司足立 泰久
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2010 年 78 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

砂充填カラム内でのフミン酸吸着カオリナイト粒子の捕捉挙動を,フミン酸吸着による粒子の電気泳動移動度の変化に基づいて解析した.まず,フミン酸吸着カオリナイト粒子の電気泳動移動度を測定したところ,フミン酸吸着により粒子の負荷電量が増加すること,この増加傾向はpHの低下に伴い顕著になることが明らかになった.次に,カオリナイト粒子とフミン酸吸着カオリナイト粒子のカラム通水実験を1.0×10-3mol/L条件下でのpHの関数として行った.その結果,粒子の初期捕捉率がフミン酸吸着により低下することが確認された.また,フミン酸吸着により低pH条件下では捕捉率の経時上昇が抑制され,高pH条件下では捕捉率が経時的に低下することが観察された.これらの結果は電気泳動移動度の結果と対応しており,フミン酸吸着による負荷電量の増加により粒子間および粒子-砂表面間に働く電気二重層斥力が増加したためと考えられる.

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© 2010 公益社団法人 農業農村工学会
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