2011 年 79 巻 6 号 p. 457-463
農道の性能規定化による舗装設計の方針は,農林水産省により2005年に示されている.従前のアスファルト舗装やコンクリート舗装については,要求される性能が広く理解され,性能照査手法も概ね確立されている.他方,ほ場内農道に代表される土砂系舗装については,要求される性能の整理は行われているものの,具体的な性能指標やその数値は示されていない.そこで本研究では,土砂系舗装材料の性能照査手法を明らかにするために,土砂系舗装の路面に適用可能な幾つかの材料の物性試験を実施し,それらの材料特性を評価した.そして,従前の試験方法を応用することで,土砂系舗装材料の塑性変形抵抗性や骨材飛散抵抗性の評価,弾性係数の推定が可能であることを明らかにした.