農業農村工学会論文集
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研究論文
道路勾配の考慮による短距離食料輸送の燃料消費最小化の効果の検証
長嶋 真人長野 宇規
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2012 年 80 巻 5 号 p. 375-381

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抄録

国内の短距離食料輸送において消費燃料の最小化は従来2地点間の最短距離経路の選択問題として扱われてきたが,日本は地形が急峻であり,道路勾配も大きく影響すると考えられる.本研究は道路勾配と自動車燃料消費量の関係を求め,これをもとに2点間を最短距離・最小燃料消費量・最短時間で結ぶ経路を導出するアルゴリズムを開発した.そして近畿の2府4県を対象に3つの経路を比較することで,道路勾配の考慮による短距離食料輸送の燃料消費最小化の効果を検証した.その結果,最短距離経路は地域の起伏度に応じて自動車の燃費が変化し,距離が燃料消費量の一律指標にならないこと,走行距離が長くても道路勾配の小さい経路選択を行うことが最小負荷となるケースがあることが明らかになった.食料輸送における最小燃料消費の追究には,道路勾配の考慮が重要であることを明らかにした.

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© 2012 公益社団法人 農業農村工学会
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