農業農村工学会論文集
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研究論文
損傷指標による87年間供用された道路橋RC床版の材質評価
鈴木 哲也
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2016 年 84 巻 3 号 p. I_317-I_324

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抄録

コンクリート構造物の耐久性能は,外部環境の影響により変質する.その際,材料損傷は圧縮強度などにより評価されることが多いが,より効果的な維持管理には力学特性に加えて,損傷度の推定が不可欠である.本報では,AE(Acoustic Emission)法と損傷力学を用いたコンクリートの材質評価を試みた結果を報告する.実験的検討では,竣工後87年が経過した道路橋RC床版を対象とした.供試したコンクリート・コアの力学特性は,AE計測を導入した圧縮強度試験により評価した.検討の結果,破壊試験の評価パラメータであるλ値とβ値が超音波伝搬速度と関連していることが示唆され,破壊試験から求められる評価パラメータの非破壊推定の可能性が確認された.

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© 2016 公益社団法人 農業農村工学会
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