農業農村工学会論文集
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研究論文
侵食防止を目的とした木製水路保護工の劣化評価
—ガーナ国クマシ市における事例—
廣瀬 千佳子廣内 慎司堀野 治彦團 晴行Charles ANTWI-BOASIAKO
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2018 年 86 巻 1 号 p. I_1-I_7

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抄録

一般に途上国の水田域における小規模な水路は,現地の強度の大きい降雨や洪水によって侵食崩壊し,営農が妨げられることが多い.持続的な維持・管理のためには,水路構造物は農民が利用可能な技術と入手可能な材料で作られることが重要であり,木製の水路保護工はこの条件を満たす工法である.本論ではガーナ国を事例として,木製水路保護工の現地導入に向けた耐久性の評価を目的としている.現地サイトでの試験結果から,木製水路保護工の主な劣化要因はシロアリによる食害であると判断した.ロジスティック曲線を用いた劣化診断により,シロアリの影響を受けやすい幹線水路山側に面した水路側面における耐用期間は約12ヶ月,水路によって森林部から移動が分断されるためにシロアリの影響を受けにくい水路側面や支線水路において約28ヶ月と試算された.

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© 2018 公益社団法人 農業農村工学会
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