農業農村工学会論文集
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研究論文
遠隔制御・自動制御が可能な圃場水管理システムが水稲栽培にかかる用水量と水管理労力に与える影響の把握
鈴木 翔若杉 晃介
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2018 年 86 巻 2 号 p. I_235-I_241

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抄録

本研究は, これまで大幅な省力がされていない水稲栽培の水管理労力を削減するために開発された遠隔制御または自動制御が可能な圃場水管理システムを導入した圃場を対象として, 圃場水管理システムが水稲栽培にかかる用水量と水管理労力に与える影響の把握を行った.その結果, 圃場水管理システムによる自動制御を行うことで人力の水管理に比べて高頻度な管理を行い, 降雨時以外は設定した水位を安定的に維持した.また人力と比較して, かけ流しを防ぐことで用水量は5割程度となり, 水管理にかかる労力を約85%削減した.圃場水管理システムを用いることによる収量への影響は見られなかった.このことから, 圃場水管理システムを導入することで水稲の収量を維持したまま, 十分な節水・省力効果を得ることが可能であることを示した.

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© 2018 公益社団法人 農業農村工学会
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