農業農村工学会論文集
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研究論文
温度変数に着目した水田・湿地の窒素除去速度推定方法の改良
林 暁嵐瀬田 千夏吉田 貢士前田 滋哉黒田 久雄
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2019 年 87 巻 2 号 p. I_189-I_195

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抄録

流入窒素濃度と温度から水田の窒素除去速度を推定する窒素除去式がある.本研究は,窒素除去速度の推定方法を窒素除去式の窒素除去係数の温度変数に着目して改良することを目的とした.調査圃場は関東地方の谷津田谷頭部に設置した浸透がない無植生の通年湛水水田で,2015年1月から約2年間の窒素除去速度調査を行った.温度変数を試験区水温,土壌深さ別地温(0~10cm),アメダス時間気温を用いた平均積算時間気温とし,窒素除去速度の各計算値と実測値の関係をR2値で評価した.その結果,土壌深さ10cm地点の地温と調査時刻から40時間前までの平均積算時間気温のR2値が高かった.さらに,温度補正係数D=1.3を導入すると,窒素除去速度を精度よく推定できることがわかった.

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© 2019 公益社団法人 農業農村工学会
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