農業農村工学会論文集
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研究論文
ヒートパルス法に基づいた種子島サトウキビ圃場の蒸散量の評価
竹内 真一籾井 和朗肥山 浩樹
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2019 年 87 巻 2 号 p. I_289-I_296

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抄録

本研究では, 種子島のサトウキビ圃場の土壌水分, 茎内流速および現地気象観測に基づいて, 消費水量, 蒸散量および基準作物蒸発散量の評価を行った.秤量法とポトメータ法による実蒸散量との比較から, ヒートパルス法によるサトウキビ蒸散量測定のための検定定数として1.3が妥当であることを実証した.8月において, 圃場内のサトウキビ1本あたりの日蒸散量が, 最大548cm3/d(水深単位で6.7mm/d)となることを, ヒートパルス法による直接測定により明らかにした.一方, 消費水量を算定するための土壌水分減少量は, 4.3mm/dであった.両者の比較から, 蒸散による水分消費が50cm以深の下層からの毛管補給により補われていること, および, 深層部の根の吸水によることが推察された.また, 基準作物蒸発散量とサトウキビの蒸散量には, 高い線形関数関係が成り立つことを示した.

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© 2019 公益社団法人 農業農村工学会
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