農業農村工学会論文集
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研究報文
八郎潟粘土の圧密変形特性と水利構造物の沈下予測
髙橋 長仁柿崎 壮太髙橋 李衣金山 素平
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2021 年 89 巻 2 号 p. II_77-II_84

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抄録

本研究では,室内土質試験結果より得られた各土質定数を基にし,パイプライン埋設構造地盤モデルに対して圧密理論と二次圧密挙動を考慮した八郎潟粘土地盤の沈下予測を行った.正規圧密領域における体積圧縮係数は10-4~10-2 m2/kN,圧密係数は5~400 cm2/d,透水係数は10-9~10-7 cm/sの範囲にあり,二次圧密係数は正規圧密領域に近づくにつれ増加し最大値約0.15を示し,その後の圧力の増加に対し減少する傾向を示した.二次圧密が開始する圧密度は60~85%の範囲にあり,特に60~70%に集中していることが分かった.二次圧密を考慮した水利構造物地盤モデルの沈下予測を行った結果,採用した計算条件に基づくと,基幹用水路間の不同沈下と水路の逆勾配が生じる可能性が示唆された.

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© 2021 公益社団法人 農業農村工学会
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