2025 年 93 巻 2 号 p. I_193-I_201
特定外来生物に指定されているオオキンケイギクは,河川域の土手や河原,道路法面に多く見られる.効率的・効果的な生育拡大防止及び駆除には生育分布の状況やその特性の理解が有用である.そこで本研究では,花弁のスペクトル特性に基づきオオキンケイギクの存在判定を行う機械学習モデル(全体精度70%以上)を作成した.これを2023年から2025年に撮影された中分解能光学衛星画像に適用し,重信川を対象に生育可能性が高い場所を可視化した.2025年の可視化結果を参考に現地調査を行い,存在判定モデルの性能評価と河川域における生育分布特性について考察した.その結果,高い確信度で存在判定がなされた場所では概ね存在が確認され,踏査と並ぶ調査手段としての可能性が示唆された.また,作成した生育分布図の経年比較から,生育場所の立地条件と開花期間が関係していることが示唆された.