農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
Print ISSN : 0387-2335
ISSN-L : 0387-2335
粘土・水系に存在する粒子間結合様式の推定法
ベントナイト・水系の分散・凝集と流動特性 (I)
赤江 剛夫
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 1988 巻 133 号 p. 37-42,a1

詳細
抄録
さまざまな平衡溶液条件下での粘土・水素の分散・凝集挙動と流動特性を,矛盾なく統一的に解釈するために,拡散2重層理論とヘテロ凝集理論に基づいて,粒子間結合様式の存在状況を計算する手順を展開した。粒子間結合様式として,面・面結合,端・面結合,端・端結合の3種を想定し,それらが存在する可能性を,塩の価数と濃度およびサスペンジヨンpHを変えて試算した。その結果,各結合様式が卓越する塩濃度とサスペンジョンpHの条件が特定でき,このような計算法が,粘土・水系の分散・凝集挙動流動特性の理解において有効であると推定された。
著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top