農業農村工学会論文集
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農業および植物性廃棄物から得られる各種灰分のポゾラン材料としての可能性の評価
Goyal AJAY服部 九二雄緒方 英彦Muhammad ASHRAFMohamed Anwar AHMED
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2007 年 2007 巻 251 号 p. 477-484,a1

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抄録

農業・工業廃棄物は全世界的な環境問題となっている. 籾殻灰はポゾラン反応を持つことが知られている. 本研究では, 枯葉, 刈取った芝生 (高麗種, Tifton種, 在来種芝), 落花生外皮, 麦藁などの農業・植物性廃棄物から得られる多種類灰分のポゾラン反応性を評価した. 残留灰分と炭素含有量に関し最適燃焼条件を決め, その際得られる灰分を熱重量分析した. X線回折解析によると600℃15時間燃焼で得られる灰分は, 800℃15時間燃焼の灰分よりも非晶質で, 鉱物学的分析によれば, かなりな量のシリカ分を有し, 高いカルシウム分を持つ枯葉は高カルシウム灰分といえる. 高麗芝と在来芝の灰分は高いシリカ分を有し, ポゾラン物質である可能性が高い.

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