農業農村工学会論文集
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換地の繰り返しによる農村集落の土地利用秩序形成
簡易な工事を活用したほ場整備事業の事例検討に基づく提案
有田 博之
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2007 年 2007 巻 251 号 p. 559-564,a2

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抄録

農村集落では急激な開発は少なくなったが, 依然として都市縁辺部ではスプロール的な開発が進み, これに呼応するかのように耕作放棄面積が増大している. 都市化地域の農地資源保全にとって土地利用を秩序化することの意味は大きい. この手段の1つとして換地による非農用地区域の活用がある. しかし, 現況の制度では換地は農地の区画整理と一体的に制度化されているため, 区画整理が行われない限り繰り返しは困難である. 本論では, 換地の繰り返しの制約を緩和すると考えられる「簡易なほ場整備事業」に注目し, これの事例分析を通じて, 換地の繰り返しがもつ土地利用秩序化機能について論じた. また, 簡易なほ場整備を活用した土地利用の秩序化手法について提案した.

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© 社団法人 農業農村工学会
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