スプリンクラ灌概, ドリップ灌概など水の出口が多くある灌概施設の効率のよい解析手法を提案している.たとえ圃場にスプリンクラがきわめて多くあっても解析はそれほど面倒ではない.ラテラル管の流入口において, 水頭と流量の関係を導く.それを下流側境界条件として非定常流の基礎方程式を解けば複雑な灌概システムでも容易に解析可能である.定常流も非定常流の一種であるとの考えから出発している.この解析法は汎用性があり, また, 解析結果はきわめて正確であることも確認している.この下流は複雑なドリップ灌概やスプリンクラ灌概システムの解析が容易であり一般的方法である.