農業農村工学会論文集
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表面付着物の除去による豊浦砂の表面荷電特性と豊浦砂充填カラムのカオリナイト粒子捕捉率の変化
白鳥 克哉山下 祐司足立 泰久
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2008 年 2008 巻 255 号 p. 235-240,a1

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抄録

豊浦砂の表面化学的な性質を明らがこするために, その表面荷電特性と充填カラムのコロイド粒子捕捉率を表面付着物の有無の観点から解析した. 豊浦砂表面に存在する粘土鉱物様の付着物が, 長時間の超音波照射により除去されることを走査型電子顕微鏡 (以下SEM) 観察により確認した次に, 超音波照謝の前後の豊浦砂のゼータ電位を流動電位法により測定した. 超音波照射による表面付着物の除去後の豊浦砂のゼータ電位は, 除去前に比べpH7付近を境に低pH側では上昇し, 高pH側ではわず魁こ低下することが明ら脳こなった. また, 超音波照射により剥離した砂表面の付着物のゼータ電位を電気泳動法により測定したところ, 豊浦砂の荷電特性に対して付着物の荷電特性は加算的には反映されないことが示された. さらに, 豊浦砂充填カラムによるカオリナイト粒子の捕捉率は, 付着物の除去により低下することが示された.

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