2000 年 10 巻 3 号 p. 53-58
インターネットやディジタル図書館(Digital Library)上での様々な情報資源の検索や利用のためにメタデータの重要性が認められている。本稿ではインターネット上での情報資源の発見を目的として提案され、開発されてきたDublin Coreの現在の動向を中心として述べる。これまでSimple Dublin Coreと呼ばれる15エレメントからなる基本エレメントセットを決められている。一方、より詳紬で明確なメタデータ記述のためのqualifierと呼ばれるメタデータ記述のための要素が以前から議論されてきている。昨年開催された第7回ワークショップ(DC-7)以降、qualifierに関する議論を進め、2000年7月qualifierセットをはじめてアナウンスした。ここでは、承認されたqualifierを中心として、DC-7以降の話題について述べる。