情報知識学会誌
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特集 第21回 (2013年度) 年次大会 (研究報告会&総会)
脳の情報処理の動態モデルを構成する
福永 征夫
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2013 年 23 巻 2 号 p. 147-152

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抄録

 「ラティスの構造モデル」は,脳を含む自然の非平衡開放系が,臨界点におけるエネルギーの均衡から逸脱し,均衡へ回帰する<恒常的な循環>の動態を,数理的な四本のシンプルな式で表現している.これを脳の情報処理に適用する「脳の情報処理の動態モデル」は,情報の自己組織化がダイナミックに達成される脳のネットワークの相補的な臨界性の機序を構成的に示すものである.人間の知識の形成と活用は,この相補的な臨界性の動態と共に実現される.

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© 2013 情報知識学会
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